点滴で即効改善!?インフルエンザ治療薬ラピアクタ

インフルエンザに有効な治療薬はいくつかありますが、最近、点滴で治療できる注射剤が使用できるようになりました。
ラピアクタという治療薬です。
ラピアクタは、ペラミビルを主成分とした抗インフルエンザウイルス薬で、点滴静脈注射によって投与する薬です。
2010年に異例のスピードで製造販売の承認を受けたという経歴があり、国産の抗インフルエンザ薬として1号の薬となっています。

A型、B型インフルエンザウイルスに効果があり、1回15~30分かけて、点滴静注を行います。
ラピアクタは、インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼというウイルス増殖に関係する酵素を阻害し、ウイルスの増殖を抑えるという効果を発揮します。
ですから、ウイルスが増殖してしまった後では効果が得られません。
発症した後、48時間以内に使用することで効果が得られます。

また、ラピアクタは、子供から大人まで使用することができますが、経口や吸入での薬が服用できない人、特にインフルエンザによって起こった熱性けいれんなどで重篤患者となった乳幼児や、病院で入院中にインフルエンザにかかってしまったという高齢者の重篤患者にこの点滴が用いられます。
経口や吸入による薬では治療困難と判断された、乳幼児や高齢者の患者に使われることが多いです。

また、他のインフルエンザ治療薬と比較すると、ラピアクタを投与した患者のほうが、早い解熱作用があることがわかり、即効性のある薬であるといえます。
多くの患者が24時間以内に解熱などの症状改善がみられるといわれています。
そして、飲み薬の場合、定期的に、一定の期間欠かさずに飲む必要があります。
飲み忘れによって回復が遅れる傾向がありますが、そのような心配もないところがラピアクタのメリットといえます。

このように、インフルエンザ点滴薬ラピアクタは、たくさんのメリットがあります。
子供から大人まで、また重篤患者や他の薬では治療困難な患者である場合にも使用でき、症状を改善する即効性もあり、薬の飲み忘れも防げる点滴での治療薬といえます。

医療機関でしか投与できないというデメリット

そんなメリットの多いラピアクタにも、デメリットは存在します。
まずは、この治療薬は医療機関でしか投与ができません。
病院で診察を受けたら、病院でそのまま点滴を1回受けるだけで投薬が完了するのですが、ラピアクタの取り扱いのある医療機関である必要がありますし、経口や吸入による薬が服用できる場合は、ラピアクタが処方されないこともあります。
そして、発症から48時間以内に投与しなければ効果が得られないので、その時間内に治療できる病院が開いている必要もあります。
飲み薬のように、自分で使用することができないのがデメリットのひとつです。

また、どんな薬にも副作用の心配がありますが、ラピアクタに副作用がないというわけではありません。
他のインフルエンザ治療薬と同じように、投薬後、異常行動や精神症状が起こったという報告があります。
小児や未成年者の場合、異常行動による転落などを防ぐため、投与から少なくとも2日間は保護者が様子を見て、子供たちが一人にならないように気を付けなければなりません。
その他、稀ではあるものの、発疹や血圧低下、呼吸困難などがあらわれることがあります。
また、多くの薬剤に起こり得る副作用ですが、アナフィラキシーが起こる可能性もあります。
頻度としては決して高くないものの、理解しておく必要があります。
他にも、白血球減少好中球減少が1~5%にみられ、免疫が落ち、病気にかかりやすくなる症状になります。
また、投与翌日などにみられるのが、肝機能障害による黄疸、体のだるさです。

このように、ラピアクタにもいくつかのデメリットが存在します。
事前にどのような薬なのか知っておくことで、いざというときに不安が和らぎ役立ちます。