インフルエンザを漢方薬で予防する方法

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性感染症です。
流行性感冒とも呼ばれ症状としては上気道の炎症、呼吸器疾患などです。
風邪よりも重要になりやすく、また感染力も強いため、一度流行しはじめると多くの感染者を生み出します。
感染は咳やくしゃみなどによる飛沫感染や接触感染などがありますが、いずれにしても体内から排出される体液、特に上気道に多く存在するため唾や鼻水などが大きく影響します。
ウイルスはあらゆる場所に付着し存在するため手でそれらウイルスを触り、その手から感染が発生します。
このため予防のためには手洗い・うがいが重要な役目を果たします。
感染時期としては日本では11月から4月の冬の間ですが温暖な地域では1年中流行しています。

インフルエンザの感染を予防する手段として効果的なのはワクチンがありますが、ワクチンには副作用もあるため注意が必要です。
インフルエンザに掛かった場合の治療は対症療法が中心でしたが、近年は抗ウイルス薬も使われるようになっています。
抗ウイルス薬の働きはウイルスの増殖を抑えるというもので、これにより症状を緩和し重症化することを防ぐメリットがあります。
ただし抗ウイルス薬には副作用のリスクもありますし、また症状が緩和しているといってもインフルエンザウイルスは体内に存在し感染源となるため、周囲に感染させないように対策を行うことが大切です。

一方でインフルエンザの予防といえばワクチンや抗ウイルス薬などが効果的ですが、昔から流行性感冒に対しては漢方薬が使われてきた経緯があります。
漢方薬は、身体の免疫力を高めることによりインフルエンザの感染を予防するというものです。
また対症療法としても漢方薬を使うことができます。
漢方薬は身体の本来の力を引き出すので西洋薬と異なり即効性はありませんが、上手く作用すると大きな副作用を出さずにインフルエンザに対抗することができます。

漢方薬にも副作用が出るものもある!

インフルエンザに使われるものとしては麻黄湯が知られます。
そもそも漢方は数ある生薬を人に合わせて調合するものですが、漢方薬として名称が付くものはそれらの配合を定めたものです。

麻黄湯に使われる生薬は、麻黄、桂皮、杏仁、甘草の4種類でそれぞれに働きがあります。
麻黄と桂皮は強い発汗作用があり、杏仁には咳を止め痰の発生を抑える作用があります。
また甘草には発汗過多を制御します。
解熱を促す生薬は配合されていませんが、ウイルス性の病気では返って解熱すると症状を悪化させる場合があります。
このためもともとから麻黄湯は風邪や流感などに処方されてきたものですが、抗ウイルス薬なみの効果があるという研究報告もあります。
また昔から風邪に効果があることがわかっており健康保険でも使用ができます。

なお、漢方薬にも副作用があり、麻黄湯の場合には胃の不快感や食欲不振、吐き気、動悸、不眠、発汗過多などがあり、重症化するものとしては偽アルドステロン症やミオパシーがあります。

偽アルドステロン症は低カリウム血症やむくみといった症状が出る場合がありますし、ミオパシーは、脱力感、四肢痙攣、麻痺などを引き起こすがあります。

一方で厳密な漢方薬ではありませんが、板藍根と呼ばれるものもインフルエンザに対して効果があるとされるものです。
板藍根は、アブラナ科の多年草であるタイセイまたはホソバタイセイの根を乾燥したものです。
生薬と言えるものですが単独で使用されます。
作用としてはウイルス性の風邪などに使われインフルエンザを含めた抗ウイルスや抗菌といった作用があります。
また免疫増強作用があり感染しにくい、また感染しても症状を抑える効果が期待できます。